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Creators Village 村長
​野々下 涼(ののした りょう)

クリエイターズ・ビレッジができるまで

自分には被爆者である祖父がいたので、小学生の頃から戦争の話を聞かされて育ちました。

祖父は両親と弟を原爆で亡くしていましたが、誰一人恨むことをせず平和な世の中を希求していました。祖父との語らいは大人になっても続きましたが、ある時、祖父が私以外の親族には戦争の話をしていないという事を知りました。親族が話をしてくれと言っても、思い出したくないからと話してくれなかったそうです。

思い起こせば、私に語ってくれた時、祖父は必ずといっていいほど酒を飲んでいました。祖父がどういうつもりで私にだけ話してくれたのかはわかりませんが、親族からその話を聞かされた時、私は彼からバトンを受け取ったような気になったのです。

その後、「世界平和」という大きすぎる目標をもらった私は人間力を磨き、世の中の事を知ろうと様々な世界に飛び込みました。そして、多くの人達と出会い、多種に渡る仕事を経験させてもらいました。ここではその話は割愛しますが、「自分が世の中を変えなくては」という思いは、いつしか「世の中が変わる事を手伝うのが自分の役割だ」という形に変化していきました。そして、多くの人達の協力と不思議な力に導かれ、この「クリエイターズビレッジ」ができたのです。

よくここを始めた理由を聞かれますが、縁のあった人達が夢や目標を叶え、様々な出会いや学びのスペースになればいいなぁという思いだけです。経営計画もなく、始めた時は借金をして無茶もしましたが、「人の為に頑張っていればなんとかなる」という仮説を信じて突き進んできました。(笑)

とにかく、借りてきたお金が底をつくのが先か、軌道に乗るのが先か…、私自身、不安や葛藤を乗り越えながら、それでいて楽みつつ、ここクリエイターズビレッジの行く末を見守っていきたいと思っています。

  

  

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